ジュエリーの本のご紹介

長く続く雨の合間の穏やかな日差しに、わずかながら秋の気配を感じるようになりました。

わたくしどもの書庫にはたくさんのジュエリーの本がストックされています。

宝石や鉱物の専門書、ジュエリーの歴史の本、GIAの幾冊にも渡るテキストなど、時間を見ては読み返しています。

今日ふと手に取った１冊は、３０年近く前に刊行された「冷たいジュエリ」。

「夢見るジュエリ」「宝石物語」「ダイヤモンドAtoZ」など、ジュエリーのエッセイを多数執筆されている岩田裕子さんの本になります。

「冷たいジュエリ」は、鉱物学、歴史、伝説、童話、ファッション、スピリチュアル、神話に至るまで、ジュエリーにまつわるエピソードが雰囲気のある文章で綴られています。

宝石の夢幻的な魅力を表現したかったと、あとがきにありました。著者は宝飾業界の経験もなく白紙からのスタートで書き上げたそう。

１０代から２０代にかけて何度も繰り返し読んだ本です。ジュエリーの登竜門としてもぴったりな１冊だと思います。

肩の力を抜いて軽やかに読めて、気付くと宝石の魅力にどっぷり浸かっている。そんな素敵な本のご紹介でした。