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27 December 2008

宝石の力

クチュールドレスを思わせる繊細な細工が施された、オパールのリング。石の中で虹がゆらめく、パレットパターンの遊色~プレイ・
オブ・カラーが美しいコレクションです。
特に稀少とされるブラックに、鮮やかなレッドが特徴的。

1億数千年前、大量に堆積していた珪素(シリカ)が、水と共に地中に染み込み、長い年月をかけて固まって生み出されたオパール。
一般的な鉱物と異なり、結晶ではなく、いわば鉱物のゼリーと呼べるものです。

その実、1cmのオパールの成長に約500万年の時間を要します。
ホモ・サピエンスの誕生から現代までが約20万年ですから、その25倍。

人間は、有史以前から、宝石の類いまれなる美しさ、おごそかな存在感に心打たれて、無条件に惹き付けられてきました。
しかし、宝石には、良い悪いの区別の付けられない、畏敬の念に似た、巨大な力を感じることがあります。
その理由は、たった1cmの美しい石にも秘められた、まぎれもない壮大な地球の歴史にありそうです。

宝石を愛することは、地球を愛すること。その夢をお伝えしていくのが、わたくしどもジュエラーの使命のひとつと考えます。

今年も残りあとわずかとなりました。
年内は29日(月)までの営業となります。どうか良い年の瀬をお迎え下さい。

19 December 2008

ご注文品の到着

オートクチュールでおつくりしていたウエディングリングがアトリエより到着しました。

お客様より、ご結婚式のイメージフラワーである「すずらん」をテーマにとのご依頼でした。
お話し合いを重ねて生み出されたのは、贅沢な素材使いが特徴の独創的なデザイン。

レディ-スは、女性らしい優しい曲線を描くアームに、ダイヤモンドのすずらんの花を咲かせて。
インフィニティを表現した力強いひねりが特徴のメンズリングは、シャープなすずらんの葉をモチーフに。

しなやかな植物の生命力を宿したふたつのリングが、そっと寄り添うことで、一本のすずらんが立ち現れます。

すずらんの花言葉は、幸福の訪れ。
手もとに咲いたすずらんは、お二人の末長い幸せを見守り続けます。

19 December 2008

ご結婚式にて

先日、わたくしどものお客さまのご結婚式にて、コレクションのペンダントをお着け頂きました。

和装のテイストを取り入れたドレスに合わせてお選び頂いたのは、ノーブルさとグラマラスな華やかさを宿した、薩摩焼を使用したペンダント。
鳳凰が描かれた扇面型の薩摩焼に、大粒の極上のあこやパールと白蝶バロックパール、ダイヤモンドをふんだんにちりばめた、ハンドメイドのハイジュエリーです。

ドレスと相まって、実に上品。コスチュームジュエリーにはない、気高いオーラを放っています。

何より、洗練された雰囲気は花嫁の魅力ゆえ。
シンプルで上質、そしてお二人の優しいお人柄に包まれた、格別に美しいセレモニーでした。

01 December 2008

大切な贈り物

エントランスに毎年恒例のクリスマスリースが飾られました。

男性のお客様のご来店がことに増えています。プロポーズに、結婚記念日に、誕生日に、そしてクリスマスに向けて。

人生の節目節目に大切な人から大切な人へ、贈り贈られるジュエリーには、実に大きな感情が込められています。

決して気軽なお買い物ではありませんし、絶対的な美しさとはいえ、ジュエリーには心を豊かにするという精神的な満足感しかございません。

しかし、人類の長い歴史の中で、ジュエリーの文化は、大きく形を変えることもなければ、途切れることもなかった。

きっと、何万年から何十億年かけて、人知を越えた偶然が重なって生み出された宝石には、人間の「想い」がこもるのではないでしょうか。
それ故にジュエリーには価値があると思うのです。

わたくしどもにとって、そのかけがえのない想いを伝えるお手伝いができることは、何にも増して光栄なことです。

ジュエリーが紡いできた温かな心の灯火は、時代が巡ろうとも決して消えることはありません。